2017年1月28日土曜日

1月28日


「東芝 原発事業縮小へ」
今日28日の東京新聞朝刊が一面トップで伝えている。
新大統領が就任したアメリカ合衆国で
「最大7千億程度の損失が見込まれている」
からという。
原発の存在が限りなく危険であり、
東電福島第一原発過酷事故で、
価値観が根底から変わったわけではない。
「損」だからだ。
経済中心主義というのは、被害者の苦しさも
喪失にも全く無関心ということなのだ。
「稼ぎ頭の半導体『切り売り』」するまで
追い込まれる前に、原発はだめだと
声を挙げるものが、あの大企業の中には
いなかったのか。
なんだか無残だ。

ところで、ついこの間、2017年最初の
朝の教室があったと思ったら、すでに
2月の予定が。79回目の朝の教室は
2月5日(日)哲学者の国分巧一郎さんを
講師にお迎えする。
ご著書『民主主義を直感するために』(晶文社)で、
パリのデモから辺野古の海まで、
「政治の現場」を歩き、ひとに会い、思索した
国分さんの言葉、ひとつひとつが心に響く。
少々疲れ気味の心身の熱いシャワーになってくれる。

たとえば、こんなフレーズはいかがだろう。
……デモの本質はむしろ、その存在が
メッセージになるという事実。いわば、
そのメタ・メッセージ(「いつまでも従って
いると思うなよ」)にこそある。メタ・メッセージ
をつきつけることこそが重要なのだ……。

知り合いの女性に、ほとんど効果がないのに、
なぜデモに行くの?と訊かれた。
彼女に、国分さんのこの一節をプレゼントしよう。







2017年2月5日(土)
9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

國分功一郎さん(哲学者)
 「いま政治で何が問題になっているのか?」