2015年9月22日火曜日

9月22日

なんてことだ、憤りマックス。
その状態で、19日(は恒例の「朝の教室」。
講師は小林節さんだった
安保法制について、わたしたちはこれから
どう向かい合ったらいいのか、というテンポのいいお話が。
落ち込み気味の数日が過ぎて……
さ、次のステップに向けて、踏ん張ろうという気持ちになれたような。
違憲なのだから、無効です。
23日は、「戦争阻止!  原発再稼働阻止!」の大集会。
12時30分~代々木公園で。
ご無理のない範囲で、ご参加を。わたしも参加します。
日中は暑いし、陽射しも強そう。
帽子とお水等、もろもろをお忘れなく。
23日、わたしは朝8時からNHKラジオで
2時間の「ラジオデイズ」の生放送。
5月の連休に「1945年敗戦からスタートして、60年代までをやった。
その続きです。すでに選曲も終えている。
2時間の生放送って、案外疲れるものだけれど。
頑張ります!!
そして、代々木公園へ。

2015年9月5日土曜日

9月5日

遅ればせながら……
「戦争させない・9条壊すな!総がかり実行委員会」主催
8月30日の集会では、おつかれさまでした。
主催者発表12万人、警察発表は3万人。
いつものことながら、この隔たりはどういうこと?
当日は、二か所での短いスピーチを街宣車の上から。
車の周囲に、見慣れたお顔を幾つも発見。
というか、必死で探しているんだよね、落ち着くために。
ここにいるよ、と会釈してくださるお顔を見つけると、
それだけでほっとするのですが、
街宣車って何度乗っても、なんだか落ち着かない。
途中小雨に濡れたかたも大勢おられましたが、
あの日から間もなく1週間。
お元気ですか?
お元気でいてください。
 
そして、安保法案、いよいよ山場。
10日の18時30分からの、いつもの国会周辺抗議行動、
わたしも参加します。
その前に憲政会館での立憲フォーラム主催の会。
山口二郎さんがお話しをしてくださり、
ここでもわたしも短いスピーチをする予定。
30日もそうでしたが、僅か数分のスピーチでも緊張します。
抗議行動が増えた3・11以降、一生懸命、
言葉そのものと、選択について学び始めています。
70の手習い!です。
予定が朝から詰まっている10日ですが、
元気に! 諦めずに! 後ずさりせずに!
わたしたちには、声をあげる正当な理由があるのですから。
 
季節の変わり目、どうかご自愛を!
 

2015年8月11日火曜日

8月11日

出先で、これを書いている。

東日本大震災から4年と5カ月がたった今日、
鹿児島県薩摩川内市の九州電力、川内原発一号機が再稼働した。
国民の六割近くが反対といっている原発を、再稼働したのだ。
収束もつかない福島第一原発の過酷事故から、なにひとつ学ぶことなく、
何ひとつ自らの責任を問い直すことなく、再稼働されてしまった。
万一の場合、住民の避難がスムーズにいくかの検証も、責任のありかも
あいまいなままでの無責任極まりない再稼働である。
いや、避難の検証が十全であったとしても、原発は必要なのか!
必要としたら、その理由は何なのか!
2013年9月に大飯原発が停止して以来、わたしたちは
原発ゼロで暮らしてきた。
その間に、どこかの家の冷蔵庫は停まったか?
冷暖房は止まったか? 電燈は消えたままだったか?
関西電力同様、電力不足をアピールしていた九州電力だが、
この猛暑の中でも電力供給は安定している。
それでも再稼働なのか?
新規制基準のもと、初の再稼働ではあるが、「規制」は「推進」と同義語でしかない。
規制されているのは、住民のまっとうな不安の声であり、反対の声であろう。
原発のコストは決して安くはない。満杯に近い、使用済み核燃料を今後どうするつもりか?
これほどまでに強引に再稼働するのは、何のためなのか?
その説明すら、わたしたちは手にしていない。
安保関連法案の強行採決にしろ、再稼働にしろ、
これが、この国の、この国の政治の姿であるのだ。

2015年8月6日木曜日

8月6日

クレヨンハウス主催、恒例の2泊3日の「夏の学校」が無事終了。
今年は例年以上に多くの方々から参加ご希望の声をいただき、
キャンセル待ちをしてくださった方も大勢いらっしゃった。
申し訳ございません。

第一講義が作家の大江健三郎さん。
米国南部の作家カーソン・マッカラーズや同じく
南部出身のフラナリー・オコナーの作品について。
そしてフランスの女性思想家シモーヌ・ヴェイユについてなど、
知の豊かさと深さ、そして刺激を共有することができた90分だった。
講演後、ご著書にひとりひとり署名をしてくださって、
受講生といっしょに記念写真までつきあってくださった。

俳人の金子兜太さんは、先の戦争におけるトラック島での体験を通して、
戦争の悲惨さ、時は流れても消えない記憶について、
95歳とは思えない力強い口調でご講演。

絵本作家の長谷川義史さん、長野ヒデ子さん、
フォトジャーナリストの長倉洋海さん、詩人の谷川俊太郎さん等々。
それぞれのかたが、平和や人権について、あるいは創作について触れてくださった充実した時間だった。

まだ、心には興奮が。

さて、今週土曜日8日の、これも恒例の「朝の教室」。
講師は、脚本家の小山内美江子さん。『マー姉ちゃん』、
『3年B組金八先生』、『徳川家康』、『翔ぶが如く』など
数々の話題のテレビドラマを執筆。
湾岸戦争を機に、国際的なボランティア活動に取り組んでおられる、
敬愛する先輩だ。気持ちよくあけっぴろげで、かつデリケートな小山内さん。
デモや集会には、小山内さんの姿がある。15歳で敗戦を体験。
だから、ものが言えない時代になってはいけない、二度と戦前を迎えてはならない、と車椅子で駆けつけてくださる。
子どもたちの読者に向けて、『アンネ・フランク物語』もある。

猛暑の日々が続くけれど、
8・15前に、多感な時代を戦火の下で過ごされた、人生の先達の声に耳を傾けよう。

2015年7月31日金曜日

7月31日


いよいよ明日からクレヨンハウス恒例、2泊3日の「夏の学校」だ。
今年は長谷川義史さん、長野ヒデ子さんたち絵本作家に加えて、大江健三郎さん、金子兜太さん、谷川俊太郎さんたち、長いあいだ、その背中を見て、わたしも頑張らなくちゃ、と思ってきた人生の大先輩を講師にお迎えしている。

受講される方も全国から460名、食事はオーガニック食材で。(キャンセル待ちをしてくださっていた大勢のかたがた、ごめんなさい)
充実した2泊3日になるよう、スタッフも緊張と期待で顔を輝かせている。

さ、わたしも頑張ろう。
こんな時代だからこそ、こんな政治だからこそ、踏ん張るのだよ、わたしよ。

「夏の学校」が終了すると、土曜日8日は月に一度の「朝の教室」。
講師は脚本家であり、「JHP・学校を作る会」の理事長、小山内美江子さん。TBSドラマ『3年B組金八先生』やNHKの『翔ぶが如く』など数多くのヒット作品を手掛けてこられた女性脚本家の草分け的存在だ。現在では女性脚本家は珍しくはないが、草分け的存在であることはそれだけにご苦労も多かったと思う。
そしてそんなご苦労を感じさせないところも、小山内さんのすごいところ。

メディアで仕事をしている者のどれほどが、反戦や平和、政権の異議申し立てをしてきただろう。
小山内さんは一貫して、その思想と姿勢を貫かれてこられた。「学校を作る会」のご活動にしても同様だ。膝の手術をされて車椅子で登壇して講演をされ、そのままカンボジアに発たれたのは、「夏の学校」の講師をお願いをした年だった。
ひとりでも多くのひとに、15歳の時に敗戦を迎えた少女が、80代のこの夏をどうとらえ、どのように行動をされているか、お聞きしたい。8月8日(土)9:00から、ご参加を。

2015年7月30日木曜日

7月30日

火曜18時30分。
日比谷野外音楽堂は多くのひとたちの
熱気と憤りで、燃え上がるようだった。
野党の政党からの代表の挨拶。
そして、佐高信さんや鎌田慧さんたちと
私もスピーチを。
脚本家の小山内美江子さんも横浜から
駆けつけてくださった。
おみ足がご不自由であるのに、いつもの
元気でタフで解放感溢れるお声に接することができた。
平易な、一市民の言葉で、平和を反戦を語られる小山内さん。
カンボジアのこどもたちに学校を作る活動もされている。

8月8日の「朝の教室」の講師は、その小山内美江子さんを。
「戦争を知っている世代として、どうしてもいま伝えたいことが」
とおっしゃる小山内さんの言葉にご一緒に耳を傾けよう!

2015年7月17日金曜日

7月17日

移動中の車中で、このブログを書いている。
わたしたちひとりひとりの人生を大きく揺るがす
安保法案が昨16日、衆院本会議を通過した。
彼らのシナリオ通りであり、別に驚きはしないが、
酷過ぎる。
この国の民主主義は、立憲主義はとっくに
殺されていたのか。
国会の「内」と「外」では、こんなにもとらえ方が違うのか。
眠れない。
これほど多くのひとが反対をしているのに。
反対、拙速という意見書を提出した市議会なども
増えているのに。
違憲だよ、成り立ちからすべて。

戦後の七十年を、「戦前」に変える法案に反対しつつも、
昨夜は仕事で国会前には行けず、22時30分過ぎに
クレヨンハウスに戻った。
夕食をこれから作る気力もないまま、地下の広場に。
台風11号の激しい風雨の中、国会の抗議行動に
参加した人たちは無事か。いろいろなことを考えながら
遅い夕食をとっていると、奥の席で食事をとっておられた3人の
若者(わたしからすれば、ほとんどすべてが若者だが)の
おひとりから声をかけられた。
抗議行動の帰りだという。
3人とも30代。それぞれ大学は違うが、若い学生さんたちと
向かい合う教師をされているという。

「悔しくて」
「許しがたい」
「奨学金制度を利用している学生たちがそれをたてに、
戦争に駆り立てられる可能性があるのではないか
……、そう思うと、居ても立ってもいられなくなって」
「実は昨夜も学生たちと来たんです」

このところ毎晩のように抗議行動に参加されているという。
わたしも明日は国会周辺の抗議デモに参加する。
デモをしてどうなるの? そんな冷めた声もあるが、
「どうなるか」わかった時だけ、抗議するのか?
そんなケチな生き方したくはねーよ。

明日9時~は、恒例のクレヨンハウス「朝の教室」
講師は孫崎 亨さん。
参議院に移ったこの矛盾だらけ、危険だらけの法案に
反対する原稿をずっと書いておられて、わたしも愛読していた。
政権与党の国民へのこの侮辱的な暴挙と、わたしたちは
今後いかに闘うか。いかに対峙したらいいか。
ご一緒に考えたい。いつもにもまして会場とのやりとりも
より活発になることだろう。 

わたしたちが安保法案反対と声をあげている間隙を縫うように
原子力規制委員会は、四国電力伊方原発3号機が
新しい規制基準を満たしているとする「合格」を決定。
夜陰乗じて、だ。

わたしたちひとりひとりには、まっとうに闘う理由がある!

2015年7月16日木曜日

7月16日

政治家はいつになったら学ぶのだろう。
武力で何かを制することなどできないと。
武力はさらなる武力を呼び、暴力は暴力の連鎖を招き入れるだけだ。
15日、安保関連法案が衆議院特別委員会で数の力で押し切られ、可決。
メディアの世論調査でも、反対の声が賛成をはるかに上回っているにもかかわらず、
首相自らも「理解が進んでいないこと」をしぶしぶ認めながらも。
これほど民意をないがしろにする政権与党に、なぜ「国民を守ることなど」など
出来るのか。民意を愚弄している。
14日は各地で抗議集会が行われた。わたしは日比谷野音のそれに参加。
野音に入り切らない人たちも含めて、2万人以上の人が集まった。

今週土曜日の朝の教室
この法案に反対されている元外交官、評論家の孫崎享さんを講師にお迎えする。

2015年7月5日日曜日

7月5日

梅雨空の7月。クレヨンハウスでは紫陽花が花盛りです。
お元気ですか?

以下、作家の澤地久枝さんからのご提案・拡散希望のお知らせです。

7・18(土)午後1時 きっかり同じポスターを全国いっせいに掲げよう。


”アベ政治を許さない”
文字は金子兜太さんに書いていただきました。

このコピーを一人ひとり道行く人に見えるようにかかげるのです。一人で悩んでいる人、誰にも声をかけられない人は、わが家の前で、あるいは窓辺で。どこででも、あらゆる形で。

東京は国会議事堂前、その他の主要駅頭などで。全国すべての駅、街、村、会場の外など。
示すのは勇気のいる世の中かもしれません。「許さない」勇気が試されます。
政治の暴走をとめるのは、私たちの義務であり、権利でもあります。
(澤地久枝)

現在の呼びかけ人 (順不同)
瀬戸内寂聴 金子兜太 落合恵子 小山内美江子 小森陽一 鳥越俊太郎
渡辺一技 朴慶南 小出裕章 池澤夏樹 窪島誠一郎 崎山比早子 いせひでこ
小林節 石原昌家 浦田一郎 西山太吉 むのたけじ 村田光平 横湯園子 
椎名誠 上野千鶴子 なかにし礼 高畑勲 松元ヒロ 浅田次郎 日野原重明 
湯川れい子 佐高信 鎌田慧 雨宮処凛 森村誠一 浜 矩子 宇都宮健児 
池田香代子 崔善愛 神田香織 福島瑞穂 照屋寛徳 志位和夫 黒田杏子 
柳田邦男 豊島耕一 横井久美子 加藤哲郎 山口二郎 古賀茂明 
武藤類子 木内みどり 林郁 妹尾河童 玉井史太郎 上原公子 
大石芳野 もろさわようこ 坂田雅子 宮子あずさ 高橋哲哉 河合弘之 渡辺治 
中野晃一 小室等 早乙女勝元 本橋成一 糸数慶子 岩崎貞明 樋口聡  
新崎盛吾 永田浩三 山田朗 森まゆみ 青木理 倉本聡 アーサー・ビナード 
吉田忠智 細谷亮太 前田哲男 井出孫六 岸井成格 牧太郎 金平茂紀 野見山暁治 澤地久枝(順次発表)

A3の大きさで掲げて下さい(ご都合のいい大きさで構いません)

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2015年6月26日金曜日

6月26日


小雨がちの金曜日。

しなやかな枝先に、薄い紫と水色の
水彩絵の具を混ぜ合わせたようなルリマツリ
(ブランバコとかブランバーコとも呼ぶらしいが)
が咲いている。
国会は戦後最長の95日間の延長。
日刊ゲンダイによると、国会を1日開くと、かかる費用は2億円とか。
どうして、そんなにかかるのか?
単純に計算して、いくらになるのだ?
そうして通すのが、憲法学者の大半が「違憲」と主張する
安保法案をはじめとしたものばかりだ。

少々疲れが出たせいか、
ここ2日ほど家でおとなしく養生していた。
24日の国会周辺の抗議行動に参加できなかったのは
なんとも無念だが、
「今日で終わるわけじゃないでしょ。何かに従うのは
嫌いなあなたでしょうが、今回だけは身体の声に従いなさい」
仲間たちの温かな言葉に、おとなしめの2日間を過ごし
家で原稿を書いていた。
明日からは再始動開始。もう大丈夫。

明朝のクレヨンハウス恒例の「朝の教室」。
講師は弁護士の河合弘之さん。
脱原発の活動に「人生を賭ける」とおっしゃり、
「弁護士だからできるその活動に訴訟がある」と位置付けて、
初監督の映画「日本と原発」も完成。
パワフルなお話に、わたしたちも元気になろう!
明朝には七夕の笹も準備できる。
短冊に、あなたは何と書く? 
なんとなく想像できるけれど。
それでは明日!

2015年6月21日日曜日

6月21日

昨夜は九州から帰京。
久しぶりにチェルノブイリ原発事故のあと、
『まだ間に合うのなら』を刊行され、
警告を発してくださった甘蔗珠恵子さんと
お目にかかることができた。
控室で小一時間のおしゃべり。
怒りをこめてでありながら、楽しかった。
心通じるひととと分かち合う時空は、
そこで話すテーマが何であっても、
充実感がある。
夕方、福岡空港から羽田へ。
そのままクレヨンハウスに直行。
月一で主催している「子どもの本の学校」で講演をしてくださった
詩人ねじめ正一さんのおつかれさま会に途中から合流。
お母さまの介護など大変なことを背負いながらも、
いつもひょう然としておられるねじめさん。
土曜日の夜なので、レストランも混んでいて、
「うちも店をやってるから、お客の入りが気になるんですよね。
大勢のお客さんがいて、なんだか嬉しいです」
新しい絵本も今年は刊行されるとか。楽しみ!

講演を聞けなかったのは残念だけど、お話ができて、よかった。
一緒に参加された、ねじめさんと長いおつきあいがあるという
出版社のかたの娘さん。
真っ直ぐな視線が眩しい中学生だった。
彼女たちの明日から少しでも曇りや陰りを掃き出さなくては、と改めて考える。

24日(水)は、国会周辺での抗議行動。
27日(土)の「朝の教室」の講師は、原発NOの裁判で
パワフルな活動をし続けておられる弁護士の河合弘之さん。
さ、今日もこれから東京を離れる。
15日から咲き始めた朝顔を午前中いっぱい眺めていたい気分だけれど。

2015年6月19日金曜日

6月19日

東京は小雨の金曜日
午前中にいくつかの仕事をすませ、14時にクレヨンハウスに。
先週はじめまでは満開だった30数本の百合が
すべて花期を終えて、来年のこの季節までバックヤードでひとやすみ。
数年前までは6月半ば頃から7月末まで咲いていてくれたような気がする。
季節も明らかに前のめりになっている。

爆発的噴火や継続する地震。ゲリラ豪雨の被害も各地で報告されている。

福島第一原発はどうなっているのだろう。刻々と変わる状況もあるはずだが、
多くのわたしたちは、東電の発表と、それを報じるメディアのニュースを接するしかない。
集団的自衛権をはじめとして安保関連法案に反対する市民の抗議活動も映像では
ほとんど報道されない。
ニュースにならなければニュースではないという、この事態を、どう開けばいいのだろう。
むろんネットをはじめ、ニューメディアも存在するが、わたしたち世代が慣れ親しんできた
既成のメディアにも、頑張ってほしいと願うのはもはや贅沢なのか?
ジャーナリストもキャスターも、コメンテーターもまずは一市民であるところから
立っていただきたい。

安保法制と派遣法改悪は同根のものである。非正規の若者が増えることは、
「戦争ができる国」の「明日の兵士」を増やすことではないだろうか。
米国では、軍隊に「就労」する若者の多くは、貧しい家庭の出身であると言われている。

来週の土曜日「朝の教室」の講師は弁護士の河合弘之さん。

2015年6月14日日曜日

6月14日

沖縄から帰京して以来、「沖縄」が頭の真ん中に
住みついている。
辺野古新基地建設に反対して、キャンプシュワブの前で
静かに抗議のシットインをしていた50代の女性。
長い間、保育士をされていて、なんと、
クレヨンハウスの月刊育児雑誌「クーヨン」を
ずっとお読みいただいていたということ。
日曜の夕方であったせいか、キャンプも静かで、
そんな話ができるようなゆったりとした空気がそこにはあった。
「各地から応援のかたがたが次々にいらっしゃってくださるのは
 嬉しいのです、とても感激するし、歓迎します。
 でも、大事なことはそれぞれのかたが、それぞれの地元で、
 政治を変えていくこと。
 だから、選挙は絶対棄権しないでください、と心からお願い
 したいです」

帰京してから、バタバタと日々が過ぎ、
7月末には刊行予定の単行本のまとめに。
『三匹の犬と眠る夜』という連載時のタイトルとなる模様。

週末土曜は仙台へ。憲法と集団的自衛権の話を。
今日、日曜も講演で、東京を離れる。
沖縄でのあれこれが心の真ん中にあるせいで、
疲れてはいるけれどやたらテンションが高い、
この一週間だった。

2015年6月7日日曜日

6月7日

旅先で、ブログ用の文章を書いている。
東京を発つ前は、単行本のまとめ(遅れている)にヘロヘロ。
ようやく旅立てた。
へろへろだけれど、三人の憲法学者が
今回の安保法案に「違憲」と述べたことは快挙、だ。
むろん、当たり前のことではあるが。
この「違憲発言」がどれほどの影響をもち得るか……。
注視したい。
政権与党からの参考人も、「違憲」と判断したのには、
苦笑しつつ、よーしっ、だが。

2015年6月3日水曜日

6月3日

月が変わり、6月。
今日は朝から雨模様で、紫陽花も生き生きとしている。
6月は、「公害の原点」とも呼ばれる水俣病の研究と治療に早くから
取り組み、胎児性水俣病をつきとめられた原田正純さんが亡くなった
月でもある。
石牟礼道子さんの『苦界浄土』(講談社文庫)の解説を書かれていた。
このブログを書いているところにないので、確かめられないのだが、
確か『苦界浄土』の中で、石牟礼道子さんは「人間が辱めらている」と
告発されていた記憶がある。

人間が辱められている……。
いまも、なお。

2015年5月28日木曜日

5月28日

ずっと怠慢を決め込んで、更新していなかったこのブログ。
ごめんなさい。今日から再スタート。

25日14時過ぎ、茨城県土浦市で震度5弱。東京23区、
埼玉、千葉、群馬、栃木などの一部でも震度4の揺れが。
かなり長い横揺れが続いたように、都内で仕事をしていた
わたしは感じたが、気になるのは原発。
このところ火山の活動やそれに伴う地震が各地で記録されている。
それでも尚、この国は再稼働を次々に決めていく。
「国民の生命と安全を」と政府与党は言うが、
基準はどこにあるのか。原子力規制委員会も、推進のための存在でしかない。

気になるのは、沖縄も同じ。
27日、沖縄県翁長雄志知事は、米軍、宜野湾市の普天間飛行場を
名護市辺野古への移設に関して、反対の沖縄の民意を伝えるために訪米。
30日(土)のクレヨンハウス「朝の教室」。知事選以来、ずっと
個人的にも気になっていた「オール沖縄」について、
沖縄選出の衆議院議員、照屋寛徳さんをお迎えして、
沖縄の「現在」も含めて、ご講演をいただく。
ご参加をお待ちしています!

照屋さんは1945年にサイパンの捕虜収容所で生まれ、
嘉手納騒音訴などを担当された弁護士さんでもある。
決して容易なことではないだろうが、「オール沖縄」のような組織が
できたら、と来年の参院選を前に思う。
いま、沖縄から崩れ去りつつある民主主義の再生を! 
わたしは、そう信じる。

  ★毎日新聞 2015年4月10日夕刊<特集ワイド>より (クリックで拡大します)


 

2015年1月16日金曜日

1月16日

1月16日。今日の東京、昼間は比較的暖かだった。明日あたりから、寒さが戻るようだが。
明朝はジェームス三木さんを講師に迎えての、クレヨンハウス「朝の教室」。
この1月で55回目を迎える。かなり遠くから参加されるかたもおられる。
防寒の準備、どうかお忘れなく。
今日は午後から夜まで、クレヨンハウスでいろいろな取材を受けていた。
言葉って大事だな、と改めて考える瞬間が幾度もあった。
ある考えを表わすのに、どんな言葉を、どんなフレーズを選択するか。いつもそのテーマを突き付けられる。
朝の教室でも、その後にある「女たちの平和」の抗議行動でも、同じことを考えるに違いない。
脚本家はどんな言葉を選び、どんな言葉で講演をされるのか。
テレビドラマや映画、舞台を通して、「言葉で何が可能か」というテーマと長年にわたり
対峙されてこられたジェームス三木さん。
どんな言葉で脱原発を、憲法のかけがえのなさを、最近の世相を語られるか……。
「インフルエンザでやむなく、明日は欠席します。すっごくこの日をたのしみにしていたのに、残念無念です」。
高熱の中で電話をくださったあなた。どうかお大事に。
「朝の教室」を受講されるかたがたは、参加取り消しの場合も、とても丁寧なご連絡をくださる。感謝、です。ご自愛を。

朝の教室」の後は、以下の抗議行動が。
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(「女たちの平和」のホームページより借用)

♥赤い物を身につけて国会を包囲しましょう

アイスランドで女性が立ち上がった“ レッド・ストッキ ングの戦い” の史実に思いを重ねて。

2015年1月17日(土)13:00~15:00
国会をヒューマンチェーンで包囲します
①14:00 ②14:20 ③14:40 ④15:00 

赤いものを身につけて、国会を包囲しましょう!
コート、セーター、パンツ、マフラー、帽子、もちろんストッキングもOK!

真紅のセーター、持っていたはずだけどな。どこいったん。紅のマフラーも、どこいったん。
例によって整理整頓まるで苦手なわたしは、深夜にごそごそ始めるに違いない。
明日は夜遅くまで、きわめてハードなスケジュールが続く。
ほんとは早くベッドにダイブしたいところだが。
このところ愛聴している、バーブラ・ストライサンドのデュエットCD『パートナーズ』を
聴きながら、さ、あとひと踏ん張り!

女たちは人を殺し、殺し合うのは嫌いです!
よその国の戦いに加わりません!
憎しみと戦いを拡大させません!
女たちは、集団的自衛権の行使を認めません!

アイスランドで女 性が立ち上がった“ レッド・ストッキ ングの戦い” の史実に
思いを重ねて。

☆女たちからのレッドカードを!☆

*行 動:2015年1月17日(土)13:00~15:00
国会をヒューマンチェーンで包囲します
①14:00 ②14:20 ③14:40 ④15:00

赤いものを身につけて、国会を包囲しましょう!
コート、セー ター、パンツ、マフラー、帽子、もちろんストッキングもOK!

2015年1月15日木曜日

1月15日

117()、お天気が不安ですが、
「女の平和」集会。
開会は13:00
国会をいかなる暴力にも反対し、平和を希求する
人間の鎖で包囲します。 
13:00?14:00 挨拶とリレートーク。
その後、①14:00②14:20③14:40④15:00の4回、国会を人間の鎖で包囲します。
男性の参加も「もちろん大歓迎」だそうです。
ひとつだけ赤いものを身に着けて。
赤い洋服がないので、赤い手袋を買いました、わたし。

国会包囲の前に、わたしたちは朝の教室
既にご案内のように、講師はジェームス三木さん。
この憲法が危うい時代をどう拓いていくことが可能なのか。
ジェームス三木さんの、映画にもなった『渡されたバトン』。
本書の後書きにある、ジェームス三木さんの以下の言葉が
心に刺さる。
……人類は、人類自身が思っているほど、賢くはない。

わたしたちは賢くなりたい。
賢さとは、痛みに対する想像力ではないだろうか。
阪神淡路大震災から20年になる17日。
ご一緒に考えましょう!

2015年1月13日火曜日

1月13日

佐賀県の県知事選の結果、
政権与党が候補としたひとを破り
「佐賀県のことは佐賀県が決める」と
断言した候補が4万票の差で勝利した。

思い出してみよう。
滋賀県の県知事選では「卒原発」の候補が勝利。
そして沖縄では、「オール沖縄」が圧勝した。
「自分たちのことは自分たち市民や県民が決める!」
それが、当たり前の基本だ。
そして原発もまた。

1月17日の「朝の教室」。
「原発にさよならした町」(帯より)、新潟巻町を
テーマにした『渡されたバトン』を書かれた、脚本家であり
作家のジェームス三木さんが講師です。
市民のための、市民の社会と政治に向けて、
しっかりとバトンを受け継ぐ、今年最初の「約束の日」にしよう。
朝の教室のあとは、女たちの平和に向けての抗議行動。
すでに多くのかたがご存知だとは思うが、
詳しくは明日にでも。
帽子でも小物でも何かひとつ赤いものを身に着けて
ご参加を。
赤いものがないわたしは、赤い手袋をセールで購入。
抗議の色としての、レッドストッキング運動については
これも明日にでもご報告。
出る時間になってしまった。それでは、また!

2015年1月10日土曜日

1月10日

東京は快晴の土曜日。
2015年も10日目を迎えた。

来週の土曜日、17日の「朝の教室」の
講師は、脚本家で作家のジェームス三木さん。

1969年春、新潟県の巻町。
……「原発誘致」をめぐる電力会社、地元業者、住民の人間模様を実話をもとに書き下ろす。
原発のない未来ーーバトンを子ども達に手渡すために!……。
ジェームス三木さんが書きおろされた『渡されたバトン…さよなら原発』は映画となり、全国で上映され続けている。
本書の後書きで、ジェームスさんは記される。
……政府がこだわる経済成長と国土防衛は、昭和初期の「富国強兵」と同じだ。
歴史上の戦争を分析すると、権力者は国を守るといいながら、国民を守ってはいない。
戦争になれば前線に駆り立て、負ければ見殺しにする。(中略)実は人類こそが、
紛れもない絶滅危惧種であることに気づいていない……。

「バトン」を受け取る側の顔を思い浮かべながら、新しい年を丁寧に重ねたい。
さあ、今年も勉強をするぞ!
みなさんもごいっしょに。

2015年1月6日火曜日

1月6日

2015年がはじまった。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
少しでも深い呼吸ができる、この1年にしたいと心から思います。
新しい年を迎えるたびに、「あけまして おめでとう」と言えなくなって、
4度目の年のはじめ。
3・11以降、どうしても「あけまして、おめでとうございます」を素直に言えない
わたしがいる。

去年もいろいろなことがあり過ぎるぐらいに、あった。
7月には集団的自衛権の、姑息な閣議決定。

連続した土砂災害、御嶽山の噴火、
沖縄知事選(「オール沖縄」がいかに勝利を手にできたか、「朝の教室」でもいつか講師を
お迎えしたいと計画している)、
長野県北信地方の地震、そして、あれだけの争点を有しながら「経済」という言葉に
くるりとラッピングされてしまった解散総選挙。
そして特定秘密保護法の施行。暮れには各地が大雪に見舞われている。
ひとりひとりの市民の「小さな声」が、ますます周辺に追いやられる時代が到来している。

2015年1月17日(土)55回目を迎える「朝の教室」の講師は、脚本家で作家の
ジェームス三木さん。
映像でもたくさんの作品に、わたしたちは接してきた。
『けものみち』、『澪つくし』、『父の詫び状』、『存在の深き眠り』、『憲法はまだか』等々。
ジェームス三木さんにご講演をお願いしたいと考えたのは、暮れの選挙直前に新聞に掲載された、総選挙を前にしたインタビュー記事からだった。

平和と人権を軸に、最後まで諦めない、と述べられた言葉がとても心に響いたからだ。
1935年旧満州奉天で生まれておられるから、今年80歳になられずはず。
2013年には映画『渡されたバトン さよなら原発』の脚本を書かれている。
舞台の『真珠の首飾り』は、日本国憲法の起草にかかわられた
ベアテ・シロタ・ゴードンさんを主役にした物語だ。
ベアテさんは2012年12月に亡くなったが、来日されるたびにお目にかかってきた。
そのベアテさんと土井たか子さんたちとご一緒に、5月のとてもよく晴れた
気持ちのいい午後、クレヨンハウスのアウトテリアで遅いランチをご一緒して、
憲法について話し合った日々を思い出す。
土井さんも、もういらっしゃらない。

ジェームス三木さんが脚本を書かれた『真珠の首飾り』の中で、
ベアテさんに扮した女性は次のように語っていたはずだ。
記憶で書いているので、細部については自信がないが(と、威張っちゃいけない)。
……もしもわたしが、日本国憲法だったら、たぶんこう言うに違いない。どうかわたしをお払い箱にしないでください。どうか私を守ってください。それを決めるのは、日本の国民です。主権をもったあなたです……。

『真珠の首飾り』というとわたしはグレン・ミラー・オーケストラの、あの懐かしい曲を思い出すが、ジェームス三木さんは憲法を「108粒の真珠になぞらえた」とどこかで
書いておられたか話をしておられた。