2014年5月26日月曜日

5月26日

土曜日は東海第二原発の再稼働問題に揺れる東海村へ。
脱原発首長会議のまとめ役でもある、
もと村長の村上達也さんや
ドキュメンタリー作家・島田恵さんたちとフォーラム。

ここでも大飯原発3・4号機の再稼働差し止め判決が大きな話題に。
なによりも人間の人格権を主軸に据えた判決文には、
みんな感動していた。
が、今までの例を見ても。
福井地裁でのこの判決が上級審で覆されない保証はない。

日曜は岩国へ。基地の周囲を案内していただいて、
午後からシンポジウム。
祝い島から参加された女性たちもおられた。

と、いった按配で、月曜日の今日はちょっと疲れ気味。
朝一番に通信社の原稿を書いて、ほっ。
朝の教室、今週土曜日・31日の講師は朝日新聞社記者の木村英昭さん。

木村さんには以前ご紹介した『東電テレビ会議49時間の記録』の他に、
原発に関しては、『検証福島原発事故 官邸の100時間』(岩波書店)もある。
帯にある言葉が、わたしたちの肩を揺さぶる。
あの日々を忘れるな、と。ちょっとご紹介しよう。

……原発「退避」か原発「放棄」か。
未曽有の危機に襲われたあのとき、
国家権力の中枢で何が起きていたのか? 
実名による当事者への徹底的な取材があぶり出す「運命の100時間』。

野田内閣時代、2012年夏に刊行されたものだが
ファクトを積み上げて眞實を浮き彫りした優れた作品であり、
同時に後世へのかけがえのない資料でもある。
後書きの最後の次の数行が心に迫る。

……私も福島で勤務したことがある。
本書の底流には事故を引き起こした電力資本と
それを許した政治と行政、専門家たち、
そして私が身を置くジャーナリズムへの
強烈な憤怒の思いがあることを最後に申し伝えておきたい……。

木村さんがおっしゃる「憤怒の思い」と、
なによりもファクトの積み上げを、
わたしたちもしっかり共有したい。