2013年5月29日水曜日

5月29日

東京、水曜日の今日は終日、雲が垂れこめ、
時折り小雨がぱらつく空模様だった。

午後から「日隅一雄・情報流通促進基金」主催の
「情報流通促進基金賞」の選考会が、霞が関の弁護士会館で。

メディア総合研究所事務局長の岩崎貞明さん、
メディアアクティビストの津田大介さんと選考を。
顔なじみの弁護士各氏がそれぞれの応募作の「応援演説」を。

どの作品(自薦・他薦)も、市民のまなざしと思想と姿勢を軸にした、果敢にして地に足をつけたものだった。
受賞作については、日隅一雄・情報流通促進基金事務局から追って発表が。

席上、日隅さんと共著を刊行し、最近、
その第二弾『検証 福島原発事故・記者会見2―「収束」の虚妄』(岩波書店)を出されたジャーナリスト木野龍逸さんとも久しぶりにお目にかかることができた。

「表現の自由」、「情報公開」、「国民主権」の促進を志し、実践されてきた日隅一雄さんのご命日にあたる6月12日(水)に、表彰式等が予定されている。

東海村にある日本原子力研究機構の実験施設で発生した放射性物質漏れの事故も、23日のお昼頃に発生し、
25日未明には数人の被ばくが確認されているが、茨城県が機構から事故の通報を受けたのは、一日半がたってからのこと。

日隅さんが主張された情報公開も、国民主権も、当局の発表を待たねばならない表現・報道の「不自由」もまだまだ拓かれてはいない現実がここに。

2013年5月25日土曜日

5月25日


あっという間に、一週間がたってしまった。
ブログはご無沙汰。
帰宅して入浴すると、ベッドにダイブする日々が続いた。
あれこれ気になることが多々あるのだが、
あちこち連絡をしなければならないこと、と、ところも多々あるのだが、
なんだかドーンと疲れがたまった一週間であった。

一時間の番組のインタビューの準備などに、
三日間のほとんどがとられてしまったことも、理由のひとつかもしれない。
クルーは頑張ってくださっているのだが、
慣れないことだから、気がつかれてしまう。

今週は刊行されたときから読みたいと思っていた
キャロル・キングの自伝を読んだ。
分厚い本だが、とても読みやすかった。
読みながら、心の奥で、
彼女が作った歌が鳴り響いていた。
サブタイトルにもなっている「ナチュラル・ウーマン」は
大好きなナンバーのひとつだ。

キャロル・キングと並行して、
亡くなって65年になるインド「独立の父」、
マハトマ・ガンジーの資料も読んだ。

……臆病者は数の力を喜ぶ。しかし、
勇敢なる精神を持つ者は、ひとり戦うことを誇りとする……。

STAND ALONE

この姿勢と思想を、わたしも大事にしていきたい。
「どこにも属さず」、けれど柔らかく結びつく……。
数の力を頼み、憲法を改悪しようとしている与党に、
わたしたちひとりひとりができることは……。
ずっと考えている。
いろいろなミーテイングにも出ることはあるのだが、
まだまだ明確な何かに出会えないでいる。

2013年5月17日金曜日

5月17日

5月10日発生した経産省前テントひろば、スタッフの逮捕・勾留に関する声明。
以下の「経産省前テントひろば」のサイトをご覧ください。
http://tentohiroba.tumblr.com/

ますますいやな時代の幕開けが早まったような。
逮捕されたBさんは心臓疾患をお持ちだそうなので、とても心配だ。
金曜の官邸デモに参加したいのだけれど、今夕は、それにもかかわる
大事なミーティングがあって参加できないのが、残念。
この官邸デモを率いるおひとり、ミサオ・レッドウルフさんには
6月8日(土)「朝の教室」36回目の講師をしていただくことになっている。

続いて、お報せをひとつ。
明日のクレヨンハウス「子どもの本の学校」の講師は
イラストレーターであり、音楽にも映画についてのご著書も
ある和田誠さん(「お楽しみはこれからだ})。
谷川俊太郎さんとのコラボ「これはのみのぴこ」等絵本も刊行されています。
わたしもご一緒に『そらをとんだたまごやき」等を出版した。

ずっと以前、和田さんとお話しをしていた時、こんな話題になったことがある。
「それがとてもよくできた完成度の高いポスターである場合、
そしてそこにとても魅力的に兵隊さんになりましょうとあった場合、
若いひとはそのポスターに惹かれて、本当になってしまうかもしれないね。
ぼくのように絵を描くものも、表現者はみな、
そういうことにもセンシティヴでなくてはならないはず」
おつれあいの平野レミさんと共に、ますます素敵に年を重ねていかれる和田誠さん。
お孫さんと絵本とのかかわりについても、聞かせていただけるかも。
対談の相手は、ご指名を受けて、落合です。
お問い合わせ等は、クレヨンハウスに、と別のところで、わたしはこのブログを書いている。

天気のいい、陽射しの強い金曜日だ。
そろそろ花の植え替えもしなくては。
この夏は白と薄紫を基本カラーにして、真紅でアクセントをつける予定。
テントひろばの方々に、お水を! と、いまメールをしたところ。
いましがた、沖縄取材の原稿をようやく書き終えた。
もろもろの発言に接しても、この国の政治家は人権意識が
もろ欠如していると思わされる。酷い。
さ、これから打ち合わせだ。

2013年5月15日水曜日

5月15日

関西に行ってきた。
堺市の市立病院の、看護フェアでの講演が目的。
病院内の小さな会場に、それでも大勢のかたがたが集まってくださって、
看護師さんたちは立ったまま一時間半の話を聞いてくださった。
母を介護していた頃、病院はとても近い存在だったが、
このところはご無沙汰。
そういえば、去年の暮れ、クレヨンハウスの忘年会の最中に、
突然気分が悪くなり、夜半に吐血。
緊急で1日半だけ入院したことがあったが、忘れていた。
病院というと、どうしても母のことが思い出される。
講演後、院長さんと大阪府政などについて話を。

ところで大阪でも連絡をとりあっていたのだが、
心配な経産省テントひろばでの任意同行→逮捕の件。
以下のメールをいただいたので、すでにご存知のかたも
おられると思うのだけれど、お知らせを。
以下、引用。
ブログで広めていただければ大変ありがたいです。


◇◆◇◆◇◆ 「脱原発テントといのちを守る闘い」今後の日程 ◇◆◇◆◇◆

5月16日(木)~ 訴訟取り下げを求める連続共同ハンスト(22日正午まで)
        http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/blog-entry-70.html
5月22日(水) 弁護団・応援団共同記者会見 14:00~ テント前
5月23日(木) 午前10時~11時 東京地裁前抗議行動、
         午前11時~第一回口頭弁論(地裁526号法廷)
         午前11時15分~12時 霞が関周辺デモ予定
         13時~報告集会(弁護士会館クレオA)
6月 3日(月) テント裁判を考える講演会 18:30~ 明治大学リバティホール


◇◆◇◆◇◆ 「脱原発テントといのちを守る闘い」テントからのお願い ◇◆◇◆◇

「応援団」賛同について
(呼びかけ文)
「経産省前テントひろば応援団」参加の呼びかけ
いま、「経産省前のテントひろば」に、新たな攻撃が加えられようとしています。
2011年9月11日から、経産省前テントひろばは、全国の、全世界の脱・反原発運動の支えとして、まさに共同の広場として、今日まで597日間、経済産業省の一角に立ち続けています。
このテントの存在は、2011年3月11日、経産省が推進し、認可した、福島原発大爆発事故に対する抗議の意志表示でありますが、福島原発事故の被災者をはじめとする原発立地の人々、原発の廃絶を願う全国の人々が集う市民的交歓の場であり、自らの抗議の意志を顕し、声を挙げる非暴力・直接民主主義実践の場となっています。
ところが、政府は福島原発事故に対する自らの責任を顧みることなく、「(土地)明け渡し請求訴訟」を東京地裁に申し立てました。
自民党政府と経産省の原発推進政策による、原発事故の責任は極めて重大なものがあります。まだこの事故の収束など出来ておらず、事故の原因等についてもほとんど解明されていません。にも関わらず国策としての原発をさらに強引に進めようとして、世論によって止められている原発を、再稼働させようとしています。
その動きの準備としての今回の「明け渡し請求訴訟」です。私たちはこの国による「経産省テントひろば」に対する、攻撃を座視するわけにはまいりません。何故ならこのテントは、脱・反原発を願う全ての人々の想いが共有しているものだからです。
私たちは、脱・反原発を願う人々の、共同の広場としての経産省前テントひろばを、全国民的な希望で支え、応援したいと思います。
原発の速やかな廃絶と廃炉を願う、全国・全世界の人々の熱い思いによって、「経産省前テントひろば」を守り抜きましょう。
「経産省前テントひろば応援団」へのご賛同・ご参加をお願いいたします。

呼び掛け人(あいうえお順)
落合恵子(作家) 鎌田 慧(ルポルタージュ作家) 神田香織(講談師)
澤地久枝(作家) 瀬戸内寂聴(作家) 中嶌哲演(僧侶) 広瀬 隆(作家)
ミサオ・レッドウルフ(イラストレーター)

別 記
経産省前テントひろばを応援する講演会
場所 明治大学リバティーホール(JRお茶の水駅から徒歩4分)
日時 2013年6月3日(月曜)18時開場 18時30分開演(先着500名・資料代500円)
主催 現代史研究会(明治大学 生方卓教授主催)
共催 経産省前テントひろば応援団

上掲の、6月3日の講演会。わたしも参加します。

以下はクレヨンハウスからのお報せ。
「朝の教室」はおなじみかもしれませんが、
クレヨンハウスでは子どもの本にかかわる作家のかたがたをお招きして
毎月「子どもの本の学校」を主催しています。
今週土曜日は、イラストレーターであり、絵本もたくさん刊行されている
和田誠さん(「週刊文春」の表紙でも毎週おなじみです)と、わたしの対談。
(16時~ レストランが会場に早変わり)
反原発の素敵なポスターも描いておられます。

2013年5月12日日曜日

5月12日

久しぶりに、今日は午後遅くまで、家での仕事だった。
原稿の書き溜めと、おっと、その前に洗濯。
洗濯は好きだ。たらいでごしごし洗濯していた祖母の姿を思い出す。
母の世代だって、ある時までは洗濯というとそうだった。
洗ったものを干し終え、風に揺れるそれらを見ていると、
一日の仕事のすべてを無事完了、といった充実感にとらわれる。

間もなく掲載が始まる新聞原稿の6日分を書き終えて、さ、
これからクレヨンハウスへ買い物兼書棚の整理に行こうと思っていたところに、
経産省前のテントひろばの知り合いから、緊急のメールが入る。

金曜の夕方、わたしも行ったのだが、それより一時間ほど前、
テントひろばの「あおぞら放送」の準備をしていたおひとりが、
丸の内署に任意同行され、そのまま逮捕されたというメールだ。
メールの内容をそのままお伝えする。

……お会いした折には私も知らなかったのですが、その1時間ちょっと前でしょうか、
テント前で「あおぞら放送」の準備していたところに、経産省職員がカメラを持って現れ、
少々のすったもんだがあったあと、丸の内署に任意同行した仲間が逮捕されました。
今も同署に入れられているようです。
実はその人は日曜に一緒に泊まっている人で、非常に穏やかで救援センターにも居た人で、少々興奮したのが意外なくらいです。
心臓に持病を持ち、いつも食後に薬を飲んでいたこともあり、身体も心配です。
もうすぐテントからも声明を出します。
私も今日は2回丸の内に抗議電話しました。同日のことなので一応お伝えします……。

わたしが行った時も、明らかに抗議行動とは別、
と思えるひとたちが遠巻きに抗議行動を取り囲むように見ていた。
「足を踏んできた側が、足を踏まれてきたものの、
どんなにささやかな抵抗にでも出会うと、こういった形をとる場合が多い。
「少々のすったもんだ」がどの程度のものであったにせよ、
任意同行、そして逮捕が横行する社会は、それだけで弾圧の時代と言える。
明日、抗議の声明文が発表される予定と聞いているが、
充分に報道されるのかも不安だ。
詳しいことが分かり次第、またお知らせを。

2013年5月6日月曜日

5月6日

連休も今日で終わり。
連休の賑わいの中、経産省前「テントひろば」には
いつも通り泊まり込みで抗議を続けているかたがたがいます。
いましがた、そのおひとりと電話で話したところです。

ご存知のように、福島第一原発の過酷事故をきっかけに、
反原発の意志を抱いた市民たちによって、
2011年9月11日から設置されている経産省前の、このテントひろば。
国からテントひろばの撤去を訴えられ、経産省からこの間の「敷地使用料」として
ほぼ1100万円の請求があっということは、すでにご存知だと思う。

今後のスケジュールについて、以下のメールをいただいたので、お知らせを。

「脱原発いのちを守る闘い」今後の日程
5・10までに「起訴取り下げ」署名
5・10 抗議集会・起訴取り下げの署名提出 経産省正門前 17時~
5・16 「明渡請求訴訟」抗弁書提出
5・23 「明渡請求訴訟」第一回公判 東京地裁前(経産省前テントひろばの近く) 10時~集合

23日に出席するよう求められたが、
残念なことに当日は以前からの予定があって、動けない。
10日の17時からの署名提出に、できたら参加する予定。

2013年5月4日土曜日

5月4日

昨日は我孫子での憲法を考える会での講演だった。
大勢のかたがたが来てくださった。ありがとうございます。

90歳の女性もおいでで「彼女が我孫子で市民主体の憲法の会を
立ち上げた姉の世代です」と今回の実行委員長の女性にうかがった。
この会で話をするきっかけを作ってくれたのは、「さようなら原発」の集会とデモだった。
誰がどこにいるのかわからない、あの人混みで、
この会の実行委員長さん(あとで、そうだとわかったのだが)に肘に掴まれ「来てください」。
その気持ちのいい迫力と解放感が、わたしを即座に「行きます!」と答えさせていた。
3日はいろいろなところで集会が重なったが、無事、実現。
富士山が世界遺産に登録されたという報道があったその日。
この平和憲法こそ世界遺産に相当する!
経産省前のテントひろば。いよいよ大詰めが近づいたような。
その件で、鎌田慧さんからご連絡があり、話を。

 今日4日は、午前中は家で原稿を書く。
なかなか進まず、洗濯したり、朝ご飯を終えた直後から、夜の食事の準備をしたり。

机の前に座るのがいやだと、やらなきゃいけないことを見つけ、
今すぐでなくともいいのに、とりかかってしまうのだ。
午前中に作った今夜のメニューは……。
パスタ三種と、サラダのパレード。
いまクレヨンハウス野菜市場でやっているイタリア産のオーガニックパスタフェアで求めた、いろいろな形のパスタの中から、一番細いパスタを使ったトマトの冷製パスタ。
これは夜帰宅してから茹でることにして、ソースだけ作る。
熱したオリーブオイルに細かく切ったニンニクを入れて炒め、
狐色になったら、その中に、ざく切りのトマトと鷹の爪、黒胡椒と塩をいれて、
適当に(適当、が得意だ)に炒める。最後に醤油を数滴垂らして、冷やす。
食べるときに、このトマトソースにレモンを絞り、冷やしたパスタにかければ完了。
乾燥バジルでは味気ないので、今日は大葉を使ってみる予定。
もうひとつは、太いショートパスタを使ったもので、
これもわが店で仕入れてきたバジルペーストを絡めたものを作る予定。
もうひとつは、フキノトウをつかったパスタ。小さ目のそれはそのまま(形を残したい)
バター、塩、黒胡椒で炒め、残りは細かく切ってバターで炒めて、パスタに絡ませる。
炒めて時間がたつと特に、ふきのとうの緑が黒っぽくなってしまうのが難だけれど。
あとは、水菜とブロッコリーとタマネギのスライスのサラダ。トマトとロケットのサラダ。
バナナとスライスしたアーモンドをプレーンヨーグルトであえて、
少しだけメープルシロップを垂らしたサラダ、こんなに作って、どうする! 
夏に向けて、あと3キロは体重を落とそうと計画しているのに!