2012年12月30日日曜日

12月30日


ついに、30日。
2012年も残すところ、明日1日になってしまった。

多くのひとたちが「不当逮捕」と憤慨し心配していた、
阪南大学の下地正樹さんたちに関して、
以下のメールが関係者から届きましたので、お伝えいたします。


……本日下地真樹さん他1名の釈放が決まり、
7時頃に下地さんは約20日振りに自由の身となりました。(中略)
署名や、各方面から出された声明、会見などが大きな影響を与えたと
弁護士さんが言っておられたそうです。(中略)
みなさまのお心添えに心から御礼申し上げます。
ただ、下地さんと同日に逮捕されたHさんは残念ながら起訴されました。
その他にもデモなどの最中に逮捕され、不当に長期間勾留されたり起訴された方は大勢おられます。
その方々を支援するためにも、引き続き「市民の不当な逮捕に抗議する署名」を続けたいと思います。
どうか今後ともお力添え頂けますよう、お願い申し上げます……。


福島第一原発の過酷事故から2度目の年の暮れ。
早々に「収束」宣言をしながらも、なんの決着もつけることなく
新政権と交代をした野田政権。
そして、野田政権への不信感と不満から誕生した新政権は、
原発の存続・再稼働はもとより、憲法改悪、集団的自衛権の行使、「国防軍」を創るなど、
とてつもない時代錯誤の暴挙を実行に移そうとしています。


むろん、来年の参院選までは比較的に穏やかに静かにたぶん「景気対策」から手をつけ、
それなりの成果を見せ、参院選でさらなる勝利をおさめ多数を確保してから、
憲法に! というスケジュールが組まれているのでしょうが。

27日から体調を崩し、なんとも情けない年の暮れを迎えてしまったのですが、
2013年、少しでも深呼吸のできる時代と社会を。
珍しく静かな、ひとりの時空の中で、2013年に何をどのようにすすめたらいいのか……
という計画を練っています。

2012年12月25日火曜日

12月25日

12月25日。
これからクレヨンハウスに注文しておいた
デコレーションケーキを食べる予定。

大雪のところもあるクリスマス。
東京も寒いけれど、被災地を思えば、福島を思えば、
なんのこれしき! である。
今もって福島の16万人が、
暮らしていたところに帰れないでいるのだ。

間もなく総理になるかたよ、
まず、このことに手を打っていただきたい。
あなたも長い間、原発を推進し、安全神話をばらまいてきた政党にいて、
ブラックアウトの不安はないと言ってきたのだから。

朝日新聞、今日の朝刊一面には、
「通信傍受法、対象拡大へ」という大きな文字のリードが。
そのあとに、ポイントを少し落とした文字で、
「振り込め詐欺・組織的窃盗も」とある。
振り込め詐欺も組織的窃盗も許されない犯罪だが、
多くが頷くテーマを持ち出して、「通信傍受法を拡大」する……。
記事の中にも記されているが、
「傍受の乱用」の可能性を考えると、おそろしい。
 
同じ朝刊の投書欄「声」には、18歳の男子高校生の声が。
今回の選挙で投票率が低い理由のひとつとして、
「ひとつの政党の公約に対して
これは賛成だけどあれには反対ということがあり」
それが低い投票率と結びついている場合があると指摘。
そのうえで彼は次のように記している。
……今回、自民党が勝ちましたが、
「原発維持」を国民が認めたとは言い難いと思います。
原発に絞って国民投票してみれば、
結果は異なるはずです……。

そうして彼は、民意を反映させるためには
テーマごとに国民投票が実施できる環境を整えるべき、と主張している。
むろん費用がかかるという反論にも自分なりの提案を添えて。
詳しくは、朝刊を。
ついでに、その隣に掲載されている38歳の牧師さんの「声」も是非。
旧満州で戦闘機の整備士をしていた祖父の言葉
「戦争は絶対にいけんよー」が心に響く。

2012年12月24日月曜日

12月24日


24日、クリスマスイブです。
無宗教のわたしにとって、イブもまた無縁なものですが、
誰かが誰かの、幸せを考える日、
という風に決めています。
ひとがひと以外の生き物の暮らしを
邪魔をしたり収奪しないことを考える日、
とも言えます。

総選挙の結果はさんざんでした。
土曜日に久しぶりに愛川さんの
パック・イン・ジャーナルに参加。
わたしは評論家ではないので、
自分たちが望む社会と時代を実現するために、
「わたし」に何ができるかを考えるしかありません。
そして、わたしはいまでも諦めてはいません。

テーマは以下の通りです。
1)自民「圧勝」をどう考える
2)青森東通、活断層の可能性大について
3)韓国の女性大統領誕生について
4)一票の格差について。

番組内で言えたこと、時間切れで言えなかったことも含めて、
わたしはこう考える。

1)3年3か月前の当時の政権与党、
 自民党への積年の怒りと不満が
 政権交代に結び付いたのとほぼ同じ形で、今回の選挙結果に。
 「民意はどこに行った?」と思うが、
 大きな争点である復興、反原発、増税停止、時期尚早のTPP参加反対、
 年間320億円の政党交付金削減、一票の格差是正、
 基地問題などの争点が、他党乱立の、しかも小選挙区制度のもと、
 「景気回復」という言葉とイメージに集約されてしまった。
 とはいうものの、小選挙区全体の自民党の得票率は43パーセント。
 しかし議席は79パーセント。小選挙区制の「宿命」なのか。
 参議院の「ねじれ国会」をものともしない、
 衆議院再可決を可能にしたことは事実だ。
 参院選までの7か月、わたしたちが何をするかが問われている。
 すでに書いたことだが、愛知8区や東京でも、
 自民以外の各候補の得票率が、
 当選した自民の候補を大きく上回っているところがある。
 ほかにもこういった選挙区がある。とすると……。

2)今なお16万人の福島の人々が故郷に帰ることのできない現実。
 福島で暮らす多くの、小さな子どものいる家庭では
 将来への不安を感じている。
 日本列島そのものが、言ってみるなら活断層の上に丸ごとある
 と言っても過言ではない。
 調査をする委員の透明性と公開性を死守したい。

3)この国の女性議員は、全議員の一割にも満たない
 7・9パーセント。男女共同参画社会基本法制定、
 国連の女性差別撤廃委員会などに基づくクォーター制導入を。
 わたしは女性議員が増えることを歓迎してきた。
 もっと、もっとと言ってきた。数の論理から言っても、今でもそう考える。
 が、国防軍G0,憲法改悪GO,原発GOの女性議員が増えることには……。
 やはり反対だ。数だけで観ていいものか。
 しかし数も大事だし、と迷うところだ。

4)元最高裁裁判官の泉さんという弁護士さんは、以下のように述べている。
 「違憲状態とした、昨年の最高裁判決から一年半以上たっており、
 是正のための合理的期間は過ぎている。
 最高裁は次のステップとして、主文で意見と宣言すべきだ」
 衆議院選挙ではこれまでに、違憲2回、違憲状態3回の
 最高裁判決が出ているが、選挙無効を認めた判決はない。
 三権分立は完全に無視されているということだ。

と、24日。
いつもより早くに帰宅し、ジョン・レノンとヨーコ・オノの
『ハッピー・クリスマス」を部屋に流して、このブログを書いている。

一週間前の夜中、わが家の壁と正面衝突。
前歯の一本が折れてしまって、接着剤でつけてもらっている。
ね、正面衝突したのに、鼻は無傷、前歯だけが折れたってどういうことだろう!
そういえば、『前歯のない子のクリスマス』という米国の歌があった。
サンタのおじさん、今度のクリスマスには前歯をプレゼントしてよ。
前歯がないから発音がうまくできないで、友だちに笑われているんだから♪
といった歌だった。
接着剤で止めてはいるけれど、一本前歯がなくなると、すごいよー。
これで、怒髪の山姥、完成!といったところ。

2012年12月14日金曜日

12月14日


参議院議員会館での記者会見と
そのあとの取材を終えて、ただいま帰宅。

……確かに反原発、脱原発を約束してくれる
党に、わたしたちは一票を。
福島を決して決して忘れない……
そんな発言が次々にあった、記者会見でした。

多くの政党が「脱原発」と言っているいま、
わたしたちはしっかりと見つめ、選択したい。
どこが、確かな政党であり、誰が確かな候補者なのか、を。

会見で一部触れた話。
米国のほぼ全土が、9・11以降、アフガニスタンへの「報復」に染まったあの日々。
バーバラ・リーがただひとり、報復に反対の一票を投じたことを、
わたしたちは忘れない。会見の席でも触れたが、
報復攻撃に対して、「われらが名をかたるな」と反対した、
9・11の犠牲者の、一部遺族のかたがたの想い。

「国民」と、原発を推進する政党や候補者が言うとき、
わたしも言いたい。「わが名をかたるな」と。
『反戦アンデパンダン詩集 POEMS AGAINST THE WAR』(創風社 刊)に
祖父江拓史さんの、「われらの名を語るな」という素晴らしい詩が収録されていて、
その様子を見事に伝えておられる。
再び原発を推進しようとしている政治家が「国民」と言うとき、
わたしは拒否する。そこに、私を入れるな、「わが名を語るな」と。

明日は、日比谷公園での大集会&デモ。
わたしは地方での反原発集会が以前から決まっていて、そちらに参加する。
日比谷には行けないけれど、気持ちはいつだってひとつ。
投票を前に、もう一度、何度でも、深く心に刻もう。
反原発を! 反基地を! 反差別を! 

2012年12月12日水曜日

12月12日

なぜ、いまになって! と多くのわたしたちは思う。
福井県の敦賀原発の活断層の問題である。
明らかに活断層があるのにもかかわらず、なぜ見逃され続けたのか。
活動時期が古くて問題ないと、審査されたというが、酷い話だ。
むろんこれは敦賀原発だけの話ではないはず。
「安全神話」の歴史は、こうして続けられてきたのだし、今も尚続いている。
今回のことも3・11がなかったら、すり抜けたことかもしれない。
3・11以降はじめての選挙が目前である。
それでお報せを。
昨夜、急遽、決まったことではあるのだけれど、
金曜日の官邸前デモに参加する前に、
もしお時間に余裕がありましたら、ご参加ください。
「記者会見」の形をとっていますが、総選挙を前に、再度
原発反対の声をあげたい、という趣旨で行います。


-民意はどこに?-
私たちは、選挙を通じて脱原発の実現を呼びかけます

私たちは3.11福島原発事故後、脱原発実現のための活動を継続してきました。きたる衆議院選挙後の国会で脱原発政策が確実に実行されていくことを強く期待しているものです。
今も福島から16万人もの人々が故郷を離れ、避難中です。12月16日の衆議院選挙では3.11後の日本が、二度と福島原発事故のような悲劇を繰り返さないために、脱原発の方向に歩み出すのか、原子力政策を進めてきた旧政権党の復活を許し、原発維持・再稼働容認へと大きく舵を切るのかが最重要の争点となっています。有権者には、各政党や候補者の政策を慎重に見極めたうえで、投票行動をとることが求められています。
世論調査では有権者の7-8割が脱原発を支持しているとされているにもかかわらず、報道機関による選挙結果の予測報道によれば、原発維持・再稼働容認の政策を掲げている政党の大勝が予測されています。
私たちは、有権者に次の総選挙を通じて脱原発政策の実現を呼びかけたいと考え、以下の記者会見を開催することとしました。脱原発を願う私たちの声を是非取材していただけますよう、お願いいたします。

日 時:12月14日(金)16:45~18:15
会 場:参議院議員会館 会議室
          〒101-0062 東京都千代田区永田町2-1-1
(地下鉄千代田線・丸の内線・国会議事堂前駅/地下鉄半蔵門線・永田町駅)
出 席:鎌田慧(作家)/神田香織(講談師)
          河合弘之(脱原発弁護団全国連絡会議共同代表)
          木村 結(脱原発東電株主運動世話人)/吉岡達也(ピースボート共同代表)
          海渡雄一(脱原発弁護団全国連絡会議共同代表)
          脱原発運動を取り組んできた市民の方々にもご発言をお願いしています。
司 会:落合恵子(作家)


この記者会見は趣旨に賛同する者が純粋に個人として主催するものです。

連絡先は脱原発法制定全国ネットワークの事務局とさせていただきます。
TEL:03-5511-4386(事務局直通)
        03-5511-4400(さくら共同法律事務所)
FAX:03-5511-4411
TEL:03-3341-3133
FAX:03-3355-0445(東京共同法律事務所)

2012年12月8日土曜日

12月8日


今日は朝、クレヨンハウスヘ。
生物学者であり、環境活動家であり,
ブリティッシュ・コロンビア大学名誉教授でもある
デイヴィッド・スズキさんと『月刊クーヨン』の対談を。
デヴィッドさんが「僕より日本では著名な」と笑う
娘のセヴァン・スズキさんは、十二才のときに、
ブラジルで開かれた環境サミットで,
あの感動的なスピーチをした。
今回の来日は,お連れ合いであり同士である
タラ・カリスさんとご一緒に。
ハーヴァード大学の教授だったタラさんは現在、
デヴィッドさんのファンデーションの責任者をつとめられている。
デッヴィドさんは日系三世に当たる。
家具職人だった父親カオルさんに、
自然のなかで自由に遊ぶことを教えてもらい、
魚や虫や植物に親しむ子ども時代を送った。
第二次世界戦争の時は,日系人であるために
収容所に強制収容された過去もある。
1979年からスタートした人気長寿番組「ネイチャー・オブ・シングズ」では、政治家や大企業の圧力を受けながらも、
世論の強い支持を獲得。
フランクで率直な、素敵なファイターでもある。
原発事故に対しても、世界中がみている、日本の市民の選択を、と。
闘いかたについても、いろいろな意見交換を。
充実した一時間半だった。

対談を終えて、わたしは栃木へ。人権の講演会。
帰京して、いまこのブログを書いている。
明日は、朝の教室。
石丸小四郎さんが、講師を。
今日とは、また違った闘いかたを学べるはず。ぜひ御参加を。

2012年12月7日金曜日

12月7日

金曜日の今日、東京はまずまずの晴れ。
総選挙を前にして(都民は都知事選も)、あれこれ心忙しい日々を、
わたしたち有権者は送っている。

むろん経済の建て直しは基本であるけれど、
福島の子どもたちを、お年寄を忘れてはならない。
東日本大震災の被災者もまだまだ
「復興」には遠い日々を送っている。
にもかかわらず、多くの政党は、選挙のための
口当たりのいいスローガンを繰り返しているだけ。

以下のメールが回ってきた。
……読売新聞によれば、自民党の安倍総裁は「責任を持って原発を再稼働する」と宣言。

酷いもんだ。
メディアによれば自民圧勝、とのこと。
党内にも原発に反対する声はあるにはあるが、「圧勝」の後、
どんな政治が待っているかは充分想像できる。
憲法はどうなる? 
市民の、あらゆる自由に規制がかかる可能性がある。
しっかり考え、一票を投じたい。

日曜日12月9日の「朝の教室」。
講師は、石丸小四郎さん(双葉地方原発反対同盟代表)。
秋田県に生まれ、元郵便局員の彼は、1964年、結婚を機に福島県双葉郡富岡町へ。
1971年の福島第一原発稼動後、「双葉地方原発反対同盟」結成に参加し、
事故などのたびに東京電力と交渉を続けてきたかただ。
現在は原発から約5キロの自宅からいわき市へ移り、
デモや講演で全国をまわる日々を続けておられる。
静かな中に、揺るぎのない熱い闘志を持続してこられた、かけがえのない存在だ。
40年にわたって原発反対運動に尽力してきた石丸小四郎さんと
共有する時空をあなたも是非!
福島がいま何を必要としているのかお聞きしよう。