2011年10月9日日曜日

10月9日

今日は、いつもと違った場所からのメールだ。
敬愛するジャーナリストから
次のような一文と映像が送られてきた。

ドイツZDFテレビ「福島原発労働者の実態」
隠れて撮影された「福島原発労働者の実態」です!
ぜひ、動画を観てください。

ドイツZDFテレビ「福島原発労働者の実態」
   http://www.youtube.com/watch?v=aAE-QBmC1VA

この映像の中で、3人の作業員が、
非人間的な労働条件について話している。
彼らは身元がわれて報復されることを恐れている。
「この地方にはもう仕事はありません。それで東電の仕事をしています」
「話したことがバレたらクビです」
「仕事がないから、家族を食べさせていけません」
作業員達にジャーナリストとの接触を禁止する契約書もある。
敷地内では続々とホットスポットが見つかる。
しかし作業員はたいてい後になって、テレビを見てそれを知る。
8月上旬に致死量を越す、放射能10シーベルトが発見された時もそうだ。

「命の危険がある場所がどこかも教えてもらえない。
説明会で少し注意されるだけ」
「私の測定器はマイクロシーベルトしか測定できません。
原子炉建て屋に入るとエラーが出ます。
測定器が測定しきれないくらいの高い数値なのです。」

放射線専門家は警告する。
「作業員は外部被曝だけでも極めて高いものを受けます。
呼吸や飲食から受ける内部被曝も加えると大変な量です。
最近計測された10シーベルトは、計測器が振り切れたのでそれ以上かもしれません。
人間は7~8シーベルトの被曝で死んでしまいます」。
しかしもっと低い被曝量でも長い期間受け続ければ、
作業員やその子孫に、深刻な健康被害を与える可能性がある」
「十年後、二十年後、病気で仕事ができなくなるのが不安です。
そしたら家族をどう養えばいいのか…
子どもが健康に生まれてくるかどうかも心配でたまらない」

これが日本式の人権蹂躙だ、でしめられるファイルは上掲のアドレスで。

ドイツZDFテレビの告発は、きわめてクールに、かつ人道的だ。
しかし、日本は……。
10日の「朝の学校」は、フォトジャーナリストの立場から
原発作業員の「いままで と いま と これから」を
告発しつづけている樋口健二さんの講演。
予約は 03-3406-6465 クレヨンハウス内
ミズ・クレヨンハウスに。

作業をされているかたがたや、その家族を孤立させてはならない。
上掲のフィルムの中には、今後健康的な被害が生じても、
損害を東電や下請け会社に請求することは
できない、というような契約の一文も紹介されている。

詳しくは、上掲のアドレスで。