2011年10月16日日曜日

10月16日

ニューヨークにはじまった「OCCUPY WALLSTREET」(ウォール街を占拠せよ)の抗議デモは、全米100の都市に広がり、ますます勢いを増している。
「1パーセントの金持ちと、あとはわたしたち99パーセントの持たざるものたちで、この国は成り立っている」。「富めるものには税金を。わたしたち貧しいものには食べ物を」。さまざまなプラカードが掲げられている。

「勝ち組・負け組」という、いやな言葉が、流布した季節がこの国にもあった。そしてアメリカでも、主に若者たちが、自国の市場原理主義に「NO」と意思表示をした。
オバマ大統領の誕生に、アメリカンドリームを賭けた、
かの国の国民が、いま失望と憤りの反旗を翻す。
むろんオバマ大統領も富裕層からの税金を必死でとろうとしているし、雇用の改善もはかっているが、長年続いた共和党政権のつけがここにきて破綻。
この構図は、自民一党支配とも見えた戦後の歴史を覆し、
民主党政権へと変わった直後の混乱とも重なるところはあるが……。
いまもって、アメリカの破綻しかかった「新自由主義」をなぞろうとしている野田政権である。
日本もまた、新自由主義、市場原理主義に破壊されてしまった。
そうしていま、原発暴走という、未曽有ないのちへの犯罪を迎えてしまった。
間違いなく迎えるであろう、この国の大不況を前にして、つらい状況にあるひとはさらに苦境に陥るだけだ。
そのうえ、消費税10パーセントを強行しようとしているのだから、酷い。