2011年9月8日木曜日

9月8日

東日本大震災から3か月がたった6月11日。
このブログでもご紹介したが、
広島原爆ドームの前で心に響く廃炉のスピーチをされた女性。
彼女は幼いお子さんと一緒に福島を離れ、
廃炉のためのアクションを続けておられる。
スピーチを拝読してから、彼女とは時々、メールを交換している。
わたしたちクレヨンハウスが被災した子どもたちに
本をお送りする{HUG&READ」の本が、
彼女たちが暮すところにも届いた、
というメールとともに、次のようなメッセージが昨日、入った。

………今朝の新聞で、
福島の先生たちの除染活動などの記事がありました。
子どもたちの被曝量を減らすための除染、
子どもたちが放射線について考える教育・・・
最初の最初で、かけちがえてしまったボタン。
<今、ここに子どもがいてはいけない。
大人は何としても子どもたちを外(福島)に出さなくてはいけない>
という現実認識を大人が持てない悲劇に、叫びたい気持ちです。
9・11は、福島県立医科大学で、
山下俊一氏らが呼びかけて放射線医療の国際会議があるそうです。
今「科学」や「医学」は、私たちを苦しめ、あざ笑う巨人です。
確率、リスク論といったものに、子どもたちを預けてしまうことはできません………。
この切実な叫びを、ここまできてしまった社会の構成員たるわたしたち大人は、
真摯にシェアしたい。
しかし、どうやって「外に」だすことができるのだろう。
このことを多くの人たちは随分前から考えてきた。
何度もプロジェクトが立ち上がりそうになり、
けれどそのたびに立ち消えていった。
正直、わたしたちはいま、具体案を持ち得ないでいる。
政府はむろん動いてはくれない。
どうしたらいいのか。