2011年9月11日日曜日

9月11日

「まだ続けていますか?」
そう、よく訊かれる。
被災地の子どもたちに絵本を送る、
「HUG AND READ」のプロジェクトについてのお問い合わせだ。
先日も講演先で訊かれた。
脱原発の活動を並行していても、もちろんわたしたちは忘れない。
毎週、倉庫に入って仕分けを続けているスタッフもいるのだから。
けれど、ほかのかたから「まだ続けていますか?」と訊かれると、
覚えていてくださったのだと嬉しい。
まずは「忘れないこと」も東日本大震災で被災されたそれぞれのかたへの、サポートの第一歩だ。

きょうで半年を迎えた。
いまはメディアの報道は続くだろうが、この時期を過ぎると、
ニュースも減っていく可能性が高い。
だからこそ、「わたしたち」は忘れない。
政治の手厚い支援を被災地のかたがたと共に求めるのと並行して、
個人としてもつながりたい。

東北の冬は早い。冬物の衣類(下着から上着まで)も必要だ。
また、雪が多くなる季節、室内で過ごす時間が増える子どもたちに向けて
「HUG AND READ」の再びの頑張り時がやってくる。

「もちろん、つづけています」「本をお送りください」とお願いしたい。
多くのプロジェクトが事実上「店じまい」をしてしまったのだからこそ余計、
わたしたちは続けることを約束する。
よろしくお願いします!!!

もうひとつ嬉しいニュースを。
・HUG & READで本をお送りした、福島県いわき市立高坂保育所のかたが来られ、子どもたちが大喜びでした、どうもありがとう、とおっしゃっていかれた、
という日報が子どもの本のフロアから。

わたしは外でのあれこれが忙しく、このところクレヨンハウスにはいられないのだが、
こういった伝言に接すると、素敵な深呼吸を贈られたような。
いわき市に送られた本は「あなた」からの絵本かもしれない。
ありがとうございます。

福島にとっては一層厳しい冬がやってくる。