2011年7月5日火曜日

7月5日

数日前のこのブログにも書いたが、詳しい内容について、再度。

福島県郡山の小中学校に通う子どもたちと保護者が、
学校ごと疎開をする措置を求める仮処分を、地裁支部に申し立てた。
14人の児童・生徒と、保護者16人だ。
学校の被曝線量に関しては、文部科学省が暫定規準として
年間20ミリシーベルトと決定。
その中には内部被曝の線量は含まれていないし、
なぜこんなにも高い暫定基準値にしたのか、
と多くの反対の声が、海の向こうでもあがった。
20ミリシーベルトと決めた過程、議事録もなし、という酷い告知だった。
その結果、高木文部科学大臣が、改めて1ミリシーベルト以下を目指すと変更した。
が、このまま郡山市の学校に通いつづけると、1ミリシーベルトを超え、
健康被害が起きる可能性があり得る………。
そんな理由で、仮処分を申し立てたのだという。

それがどこであれ、なんであれ、
ひとつの集団の中で、「みんなと違った」ことを発言したり、
行動をとることは、さまざまなストレスにさらされる場合が少なくない。
この子たちと、その保護者がとった行動が、周囲に充分に通じるように、と心から願う。
そして、それが他の多くの子どもたちのためになることを。
弁護団には、金沢地裁の裁判長時代に、
北陸電力滋賀原発2号機の運転を止める判決を下した
井戸謙一さん(現在弁護士)も参加されている。

今回の原発暴走を通して、わたしたちはつくづく、
信用と信頼に足るひとと、そうでないひとの「仕分け」を
目の当たりに体験しているようだ。