2011年7月4日月曜日

7月4日

節電が盛んに言われている。
やみくもに電気を使う必要など全くないし、
電力会社への支払いは可能な限り抑えたい。
しかし、15パーセントの節電という基準は何を根拠としたものなのか。
節電をしなくても電力不足にはならないという、かなり確かな試算がある。
とすると、この節電への呼びかけは何を目的としたものだろう。
「電力の足りない夏」、「猛暑情報」、「電力予想」。
なにが本当で、何が本当ではないか。

わたしたちには、メディアリテラシー(本当にそうなのかと情報を読み解く力)が必要だ。
「日本の多くの大メディアがやっていることはジャーナリズムではない」、
当局の「広報」でしかない、と海外のメディアが指摘している。
悲しいかな、それに反論する材料がほとんどない、わたしたちの現在である。

大震災後、さかんに「絆」という言葉が使われている。
人と人の、人と土の、人と海の、人と、その人が生まれ育ち、住み続けようとした
郷里との「絆」をずたずたに断ちきったもののひとつが、
原発であることをわたしは忘れない。
この、最悪の悲劇から何も学ばないのであるなら、わたしたちは終わりだ。