2011年7月21日木曜日

7月21日

今日の東京は久しぶりに涼しい風が。
というか、夏服だとちょっと肌寒さを感じるほどの天候。
これなら、電力不足とは言えないだろう、とひとりにやり。
夕暮れの街を、犬がくいっと頭をもたげて誇らしげに散歩している。
被災地の犬たちは、猫たちは、そして家畜たちはどうしているだろう。
放射能に汚染された肉牛を、子どもたちが食べてしまった園があった。
被害を小さく見せようとする当局の姿勢がすべてを後手に回し、
ここでもまた小さな被害者たちが。
なんということだ。
このところ毎日書いているのだが、原発本体のニュースが少なくなっている。
政府は収束工程表の改定、ステップ1の安定冷却は出来たと言っているが、
メルトスルーしたものはどうなっているのだろう。
これもまた、ひと月ぐらいたって、後手のニュースにならなければいいのだが。

函館で脱原発の活動をしている女性たちが、
福島の子どもたちを函館に招く計画をたて、間もなく実現する。
新鮮なイカ刺を食べて、花火大会を楽しんでもらって………とプランを聞くだけで、心躍る。
おもっいっきり楽しんでほしい。おもいっきり深呼吸をしてほしい。
わたしたちHUG&READからも宿舎においていただく絵本をお送りした。
それにしても民間はみな、必死にできることに取り組んでいるというのに………。

この国のエライひとたちは一体、なにを考えているのだろう。
哲学がない。志がない。理想がない。痛みに対する想像力がない。
と、書き連ねるだけでも、落ち込んでしまう。
30日土曜日の、クレヨンハウス朝の教室の講師は、
東京新聞の「こちら特報部」で踏ん張っておられる田原 牧さん。
取材はスムーズにいくのだろうか? どこかから横やりは入らないだろうか。
どんな風に特集企画は決まるのだろうか。そして現実の取材は?
原発推進の一翼を担ってきたのは、言うまでもなくメディアであるが、
そのメディアで、その組織の中で、脱原発を唱えることについて、いろいろと伺ってみたい。
いまから、ちょっと興奮している。