2011年7月20日水曜日

7月20日

福島県産の肉牛のセシウム汚染が問題になっていることは、このブログでも書いた。
汚染されている600頭以上が出荷され、全国各地に流通されたというニュース。
原因は、牛の飼料となる稲わらで、屋外に保管されていたため、
高濃度の汚染がされていたということもすでに広く知られている。

が、こういった対応に対する憤りが、
当事者以外からあまり聞こえてこないことが不思議でならない。
福島では、確か3月19日に生産された加工前の牛乳から、
規制値の10数倍の放射性ヨウ素は検出されていたのだ。
放射性セシウムの検出もかなり早くから報道されていた。
それにもかかわらず、稲わらについて警戒が遅れたのは、
畜産にかかわるひとたちの責任ではなく、
当局の指導と警告の不徹底さ、不十分さ、
不誠実さにあったとしか考えられない。

今回もまた、可能な限り「被害」=「被曝」=「損害賠償」を少なくしようという
姑息な意図が働いたためではないか……。
と、懐疑的にならざるを得ないわたしがいる。
台風の影響か、天気もすぐれず、気分もすぐれない。