2011年5月29日日曜日

5月29日

今日は朝から名古屋へ。
週刊朝日緊急増刊の『朝日ジャーナル』をしっかり持って新幹線へ。
「原発と人間」という通しタイトルがついた特集号だ。
10代から20代の頃、『朝日ジャーナル』をしっかり持って、集会に出ていた頃を思い出す。
すべてを読み解くことはできないうちに次号が発売、の繰り返しだったが。

昨夜、年若い友人から、以下のメールが入ったので、ご紹介する。
緊急のメールなので、ご一読、納得されたらアクションを!
よろしくお願いいたします。

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*内部被ばくの調査を求める飯舘村住民の要望書に対し、政府、福島県、福島県立医科大学・附属病院は、すべて無回答で対応


5月17日付けで飯舘村住民が出していた
「ホールボディカウンターによる体内放射能測定に関する要望書」に対し、
要望の回答期限が過ぎた26日午前現在、政府、福島県、福島県立医科大学・附属病院はいずれも無回答であることがわかりました。
飯館村住民でつくる村民団体「負げねど飯館!」は、村民の内部被ばく調査の
実施を求めて、政府、福島県、福島県立医科大学・附属病院宛に要望書を提出していました。

要望書は、内部被ばくが時間の経過とともに測定困難となる性質をふまえ、
一週間以内の早期の回答を求めてきました。

しかし、要望書の提出から一週間以上がたった本日26日午前、
「負げねど飯館!」の愛澤卓見氏に電話で確認したところ、
いずれの提出先からも回答が得られていない事実が明らかとなりました。
事実上、飯館村住民の要望は、日本政府、福島県、
福島県立医科大学・附属病院のすべてから無視されている状況です。

飯舘村で観測される高い放射線量と、
事故以来そこで生活しつづけてきた飯舘村住民の不安を考え合わせると、
この行政側の「無回答」という対応はあまりに残酷なものです。

さらにこの内部被ばくの調査は、村民の不安に応えるというだけでなく、
将来起こりうる健康被害において原発事故との因果関係を立証するために必要不可欠な資料となります。
政府、福島県、福島県立医科大学・附属病院には、
飯館村住民の切実な想いに応える誠実な対応を求めたいです。
飯舘村の人々に思いを馳せる方は、ぜひ各方面における働きかけをお願いします。
またツイッターやメール、ブログなどで
この「無回答」という事実を広めて下さるようお願い致します。

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*ホールボディカウンターによる体内放射能測定に関する要望書*

福島原子力発電所事故対策統合本部本部長 内閣総理大臣 菅直人 様

東日本大震災及び福島第一原発事故の災害対策へのご尽力に、心から敬意を表します。
ご承知のとおり、この度の大震災により福島第一原発は深刻な損傷を受けました。
炉心溶融と水素爆発等に伴い、チェルノブイリ原発事故の10分の1にも相当する量の放射性物質がすでに放出され、国際的な評価尺度でも「レベル7」の重大事故であることが公に確認されています。
そして事故を起こした複数の原発は、未だに事態の収束メドが立たない事態に陥っております。
私たちの住む飯舘村は、この度の原発事故による放射性物質の放出のために高濃度に汚染され、「計画的避難区域」(外部被曝だけでも「事故発生から1年の期間内に積算線量が20ミリシーベルトに達するおそれのある区域」)に指定されました。
私たち村民のほとんどが、子どもたちも含め「放射能の雲」が村に流れてきた3月15日には、空間線量率が40マイクロシーベルト/時に達したことも知らないまま、マスクなどの防護もせずに屋外での活動を続けておりました。
大人たちは他の地区からの避難者の受け入れに奔走していました。
その後も、飯舘村には国から「屋内退避」の指示が出されることもなく二ヶ月が過ぎました。
このような中で、私たち村民は地上に降った放射性物質からのガンマ線による外部被曝だけでなく、この二ヶ月の間の呼吸や飲食によって体内に取り込まれた放射性物質による内部被曝の両方による被曝をしていると考えます。
外部被曝については、公表されているモニタリングの空間線量や村や個人が所有する線量計での測定値から、ある程度推定することも可能です。
しかし、内部被曝については村や個人の努力では測定も評価もできません。
私たち村民、とりわけ放射線に対する感受性の高い子どもたちが、この二ヶ月間に受けた体内被曝量が、事実として、いかほどであるかを正しく測定し、評価し、記録しておくことは、今後の私たち村民の健康管理にとって必要不可欠だと考えます。
また、チェルノブイリ原発事故によるベラルーシ共和国の汚染地域では、飯舘村の汚染レベルよりも低いレベル(37,000ベクレル/平方メートル以上)の汚染地域でも、政府の政策として、地区の中央病院に設置されたホールボディカウンターで、毎年の検診時に、住民の体内放射性物質(セシウム137)の測定が行われ、住民への健康・生活指導がなされていると聞いております。

以上のような趣旨から、飯館村の村民に対してホールボディカウンターによる測定を行うことをお願い致します。
また、その際には測定結果(核種と量)を正確に記載した記録を本人に手渡して
被曝評価などの説明が必ずなされるようお願い致します。
事故後二ヶ月が経過した今では、ヨウ素131など、半減期の短い核種については、すでに測定できないだろうとのことは承知しております。しかし、比較的 (物理学的)半減期の長いセシウム134 (2.5年)とセシウム137(30年)は、生物学的半減期(大人:50-150日、子ども:44日)を考慮してもまだ測定可能です。
特に避難が始まるまでのこの二ヶ月間の内部被曝を評価するには早急に測定を行う必要があると考えます。
この要望へのご回答は、一週間以内に下記に文書にて送付下さいますようお願い致します。

2011年5月17日

愛する飯舘村を還せプロジェクト「負げねど飯舘!」(仮)
「代表常任理事 大井利裕
連絡先 愛澤卓見
住所:福島県相馬郡飯舘村飯樋字笠石25
電話:090‐9633‐4149
Fax:0244‐43‐2807」

ホールボディカウンターによる体内放射能測定に関する要望書
【内閣総理大臣宛】
http://fgenpatsu.up.seesaa.net/image/20110517_01.jpg
【福島県知事宛】
http://fgenpatsu.up.seesaa.net/image/20110517_02.jpg
【福島県立医科大学学長・付属病院長宛】
http://fgenpatsu.up.seesaa.net/image/20110517_03.jpg

愛する飯舘村を還せプロジェクト
「負げねど飯舘!」(仮)のホームページ
http://space.geocities.jp/iitate0311/index.html

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