2011年5月1日日曜日

5月1日

「手を振ってるんじゃない 溺れてるんだ」
この不思議なタイトルの詩を書いたのは、
60年代、イギリスで脚光を浴びた詩人
スティーヴィー・スミスだ。
遠くで手を振っている(と思えた)ひとに
手を振り返し(支援のための)、わたしたちは
わたしたちの日常に戻る。そうして、知るのだ。
後になって。
あれは手を振っていたのではなく、助けを
求めていたのだ、と。
一見、元気に駆け回る子どもの姿をテレビの
カメラはとらえ、わたしたちの日常に流す。
しかしカメラはとらえることはできない。
子どもたちが呼吸をしている、空気、そのものを。